狭小乗継ぎベルトで様々なSKUの製造とシームレスな空き缶搬送のための拡張が実現
導入事例飲料メーカーの工場
製品
モジュールプラスチックベルト
産業
飲料, 製缶

お客様の目的
あるアメリカの大手飲料メーカーでは、背が高く、スリムになった12オンスと7.5オンスの缶を製造ラインで処理できるよう、同社の空缶用搬送システムを最新のものにしたいと考えていました。35年前に導入した既存ソリューションの天井吊り下げ式ケーブルコンベアシステムには操業上の重大な問題があり、SKUの切り替えが不可能に近い状態でした。
飲料メーカーの適応力と革新が制限されることに加え、従前のシステムでは、従業員の安全性を脅かす、危険性の高いリフトを使ったメンテナンス作業を行わなくてはなりませんでした。同社は、最小限の稼働停止時間と少ない危険性、高い操業上のアジリティと効率性を確保しつつ、多様化する缶のサイズや形式に安全に対応できるソリューションを必要としていました。
イントラロックスによるソリューション
天井吊り下げ式システムを改造することは不可能であったため、同社には柔軟性と多様化に対応できるまったく新しい空き缶搬送システムが必要でした。イントラロックスはSentry社(ProMach社のグループ企業)と提携し、560シリーズ・狭小乗継ぎベルトを使用した地上設置型空き缶搬送システムの設計と設置を行いました。別のベルトオプションでは搬送品を切り替える際、空き缶詰まりや搬送停止が生じる場所にデッドプレートを設ける必要があり、積み上がった缶に誤った飲料が充填されるおそれがありました。イントラロ ックスS560ベルトでは、デッドプレートを使用しないベルトからベルトへの乗継ぎが実現し、缶詰まりを防止して、製品が混ざったりラベルが誤って貼られたりするリスクをなくすことが可能となります。
実績
イントラロックスの空き缶搬送ソリューションは、この飲料メーカーのすべての期待に応え、またそれ以上の結果をもたらすものとなりました。新たに導入した搬送システムでは、稼働停止時間のリスクや製品エラー、安全性への懸念を生じることなく複数のSKUを処理することができ、製品の拡大や将来的な包装材の変更にも対応可能です。設置から3年経過後もメンテナンス作業が発生することなく、S560ベルトは長い寿命と信頼性を実現し、10年以上の耐久性が期待されています。
今回の設置以降、イントラロックスはS570狭小乗継ぎベルトを開発しました。スプロケットの噛み合わせとロッドの保持機構を改善し、より強度が高く長寿命の、使いやすいベルトが完成しました。この飲料メーカーのS560ベルトは今後も長期間にわたり使用可能ですが、同社では空き缶搬送システムをS570にアップグレードすることが計画されています。
この事例での設置の様子をYouTubeでご覧いただけます。