業界を変革する食品パートナーシップ

CFSがイントラロックスと世界中で進めた食品安全性向上の取り組み

  • 洞察
  • March 23, 2026
白衣に身を包み、ヘルメットと手袋、青いゴム長靴を着用した2人の作業員が、明るく照らされた産業用食品加工施設内の金属製の足場の上に立ち、ステンレス鋼製コンベアシステム、配管、自動化された機械を監督している様子。

2012年末時点で、食品のリコール件数は2年ぶりの高水準に達し、FDAは1日あたり約6件発生していると報告しました。 同年第3四半期に発生したリコール件数の半数以上が「高リスク」に分類され、関連する疾病の件数は、前年と比べ2倍に増加した報告されています。

同じく2012年、イントラロックスはCommercial Food Sanitation(CFS)をグローバル企業体制に迎え入れました。危険な汚染事故と製品リコールが増加する中、当社とお客様の双方が食品安全の重要性をますます認識するようになりました。

「ベルトでA地点からB地点に物を運ぶのは簡単なことです」と話すのは、イントラロックスのリードエンジニア兼グローバル研究開発ディレクター、David Bogleです。「イントラロックスは、35年~40年前からこれを行ってきました。現在必要なのは、誰かがそれを洗浄でき、清潔であることを確認でき、より安全な食品と効率的な職場環境づくりに貢献できるようにすることです。」

イントラロックスが衛生設備の設計により注力していくうえで、業界をリードするCFSの専門知識が不可欠であるとBogleは説明します。

「彼らこそ私たちが安心して相談できる専門家集団です。」「CFSならどのように洗浄を行うのか、通常はどう対応するのか、彼らが現場では何を見ているのかを尋ねます。こうすることで、私たちは製品を用途に合わせて最適化し、お客様にとって最高の投資効果を提供することができるのです。」

CFSがイントラロックスと当社のエンドユーザーにもたらす効果について、イントラロックスの専門家に話を聞きました。


ベルトでA地点からB地点に物を運ぶのは簡単なことです。イントラロックスは、35年~40年前からこれを行ってきました。現在必要なのは、誰かがそれを洗浄でき、清潔であることを確認でき、より安全な食品と効率的な職場環境づくりに貢献できるようにすることで す。

David Bogle
David Bogle
イントラロックス・リードエンジニア兼グローバル研究開発ディレクター

責任に対する共通意識

CFSとパートナーシップを結んで以来、その成果は明らかです。イントラロックスの企業文化に衛生設計に対する意識がより深く浸透しただけでなく、世界中のお客様の間で食品安全に対する情熱、関心、そしてその実践力が大きく高まっていることを実感しています。

「私たちはお客様の現場に足を運びますが、彼らにとって最も重要なのは、汚染リスクや適切な洗浄など、食品安全上の懸念事項です」 とBogleはそう説明します。「機械的な適合性や互換性以上に、最近は設計における制約が大きくなっています。現在では、すべての設計でより多くの時間を衛生面に費やしています。」

CFSのオペレーション担当ディレクター、Jason Kleinは、この業界の進展を喜ばしいものと受け止めつつ、これまでギャップが存在していたことには驚きませんでした。彼の経験上、OEMと協業する多くの食品加工業者は、利用可能なすべての技術を見たり評価する機会がありません。

「品質管理のリーダーの多くが技術、つまり工学的ソリューションに触れる機会がありません」と、Kleinは言います。「そのためCFS は、トレーニングや評価と並行して、パートナー企業が気づいていない潜在的なソリューションを積極的に提示する役割も担っているのです。」

CFSに入社する前の数十年間、Kleinは現場で直接、食品加工の大手企業と仕事を行ってきました。専門知識と共に彼が現在のCFSにもたらした食品安全に対するアプローチは、思い入れの強いものです。

食品の安全性の影響で親族を失った家族が世界中にいま す。

Jason Klein
CFS食品安全ディレクター

「私がこの仕事をはじめた頃、大手食品会社で汚染事故が発生しました」Kleinは振り返ります。「数名の命が犠牲になりました。私はこの事故の対応を支援するために送られた専門家の1人でした。その事故以降、この仕事の重要性が決して頭から離れなくなりました。介入していなかったら、事態はより深刻になっていたことでしょう。食品の安全性の影響で親族を失った家族が世界中にいます。」

彼は、CFSのメンバーそれぞれが同じような心構えを持っていると話します。

「CFSで関わった全員が、同様に強い責任意識を持っています。」「同じリスクをみんなが認識しています。一緒に食事に行っても、より安全にできる点に気付いてしまい、これを頭から消すことができないのです。それぞれアプローチの仕方は違いますが、この強い核心的な責任感こそが、私たちがここで働く理由だと信じています。」

食品の安全性を身近な人や世界に対する責任として捉えるこの直感的な理解こそが、CFSが協働する食品加工業者に浸透させようとしていることです。

そしてCFSは、その意識を活用する方法を彼らに教えています。

最善の一歩先を見据えて

「食品製造の市場において、リスクは決して標準化されることはありません」とKleinは語ります。「ここの専門家たちは、ベストプラクティス(最良の方法)は早急に変化するものと捉え、それを積極的に受け入れています。自分は十分に対応していると思って現状にただ満足していると、大きく遅れをとる可能性があります。」

食品業界の需要が刻々と変化するなかで、責任感が加工業者を動かす原動力になると彼は説明します。2011年に米国で制定された食品安全強化法では、食品を介した疾患の封じ込めではなく予防に重点を置くよう、FDAによって強調されました。この変化はCFSの取り組みと深く一致していました。

「どの施設や課題も、同じであったことはありません」とKleinは言います。「だからこそ、継続的な改善を目指すイントラロックスとCFSの考え方は、業界の課題に対して非常に柔軟に取り組むことを促しているのです。」

イントラロックスとCFSが共有するこの考え方は、両社の理念をより強固なものにしています。その一例として、イントラロックスに入社した新任の製品エンジニアは全員CFSの衛生設計養成コースを受講し、衛生設計の認定を受けるために学習を続けます。

「CFSが身近にあり、イントラロックスの設計担当者が彼らのトレーニングに参加することで、衛生的な性能を念頭に置いて設計する際の気づきや思考プロセスの向上に役立っています」Bogleはそう話します。

さらに、イントラロックスのOneTrackシリーズが展開する工具や部品など、新しいFoodSafe ソリューションに表示される「衛生設計認定を受けたエンジニアが開発」いうバッジが、お客様にさらなる信頼性とブランド保証をもたらしているとBogleは説明します。

Kleinは次のように付け加えます「イントラロックス同様、CFSも絶え間ないイノベーションによって業界の評判を築き上げてきました。」「イントラロックスとの協働が、その取り組みを続けようとする原動力となっています。」

これを実現するために、世界の食品業界で起こっている出来事を反映させるべく、CFSではトレーニング内容を継続的に更新しています。

Kleinは次のように話します「リアルタイムで対応し食品安全のパイオニアとなり得るような、フラットで多様性に富むチームがいるのは非常に刺激的です。」「CFSはグローバルな組織です。 私たちがもし単に北米チームやルイジアナチームのような限定的なチームだったとしたら、世界のトレンドを明確に捉えることなどできなかったでしょう。ですがこのチームでは、さまざまな視点を持つメンバー同士が話し合うだけで、その影響を実感することができるのです。ある地域で起こっている変化が、さざ波のように別の地域に影響をもたらします。さらに素晴らしいことに、『ちょっと待って、 数年前に同じことがあった時に、そっちではどう対応したの?』と尋ねることもできます。」

このようにして、CFSは加工業者に最新情報を提供するだけでなく、進化するベストプラクティスの一歩先を行く支援を続けているのです。 

成功事例紹介:北米の鶏肉加工会社

北米のある鶏肉加工会社が、イントラロックスとCFSのアドバイスを取り入れた結果、歩留まりと稼働時間の向上により年間140万米ドルのコスト削減を達成しました。

導入事例を見る

「毎年、お客様はCFSの特定のトレーニングに参加することで、製品の改善とより良いアイデアを得ることができます」とKleinは話します。「年を重ねるごとに、これはお客様自身の経験の中でも成長モデルとなります。」

多くの企業が追加でトレーニングを受講し、認定コースを完了するためにCFSに戻ってきます。Kleinによると、中でも最も高い効果を上げているのが、全部門参加型の専門トレーニングセッションです。

「トレーニング受講者のほとんどが、『他のリーダー層もこのトレーニングを受講してほしい』と言います」と彼は語ります。「これまでにも、全社全体が参加する専用セッションを実施したこともありました。品質担当者やエンジニア部門、そして副社長や上級管理職といったリーダー層まで、受講者は多岐にわたり、会社規模ですぐに変化が生まれます。」

社員全員が同じ理解と熱意を共有するとき、そこで得られる効果は絶大です。その例として、Senpilic社では、イントラロックスとCFSとのパートナーシップ関係を締結後、衛生パフォーマンスが5倍向上し、洗浄時間が75%減少しました

さらに重要なのは、共にトレーニングに参加することで、組織全体に共通した言語と推進力が生まれたことです。 

食品の安全に会社を上げて意欲を醸成したいとお考えですか?

イントラロックスがそうであったように、どの食品企業もCFSとの提携から恩恵を受けることが可能だとKleinは話します。CFSのチームに集う専門家たちが持つ多様な業界、地域、役割が組み合わさり、食品安全に関する包括的かつグローバルな視点が形成されます。それが、貴社のブランドの保護につながります。

「これほど多岐にわたる分野すべての専門家に支えられていると考えたときに」Kleinは続けます「もし1つの分野、もしくは1種類の生産形態しかない場合、そこには限界があり、特定の種類や部門には対応できないでしょう。」

「このチームのおかげで、可能性は無限です。」

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