TC Brød ApS

ドラム2基、ベルト1本、乗継ぎなし: 損傷しやすいペストリーをDirectDriveが保護


お客様の目的

デンマークのグランステを拠点とする製パン業者TC Brød ApS社は近年、オートメーション促進と能力増強のため大規模な設備投資を行いました。この構想の重要な要素の一つに、問題の多いスパイラルプルーファーのアップグレードがありました。

 TC Brød社の以前のソリューションでは、スパイラル2台(昇り傾斜と下り傾斜1台ずつ)を使ってデニッシュペストリーを搬送していました。バターをたっぷり含んだ焼く前のペストリーはたいへん損傷しやすく、特に急な動きには気をつけなければなりません。2台のスパイラル間のペストリー乗継ぎは容易ではなく、ベルト速度と搬送品の荷重を意図的に低く保つことで製品損傷を防いでいました。バター入りの生地はグリースを生じさせ、グリースがスパイラルドラムに流れ込むと、ベルトが跳ね上がる原因となります。これを防止するために、TC Brød社は週に数回スパイラルを洗浄していました。跳ね上がりと頻繁な洗浄は、たび重なる予定外ダウンタイムをもたらし、生産を大きく妨げていました。

イントラロックスの実施策

TC Brød社は、生産量の増大、製品損傷の防止、予定外ダウンタイムの減少または解消に役立つスパイラルコンベアベルトソリューションを必要としていました。会社が提携した装置メーカーから推奨されたのは、イントラロックスDi rectDriveシステム(DDS)を利用した革新的なドラム2基ベルト1本のソリューションでした。

特許を取得したDDSの運転システムは、ベルトエッジを直接ドラムに噛み合わせることによって、メンテナンスおよび洗浄のコストを低減するとともに、スパイラルの生産時間を最大化します。

プルーフィング用途において、DDSは次のような働きをします。

  • 製品の移動と詰りを解消
  • 製品の整列を確保
  • 製品ロスおよび損傷を低減
  • オーバードライブを排除

さらに、両スパイラルを1本のベルトで動かすことにより、TC Brød社は乗継ぎ点をなくし、乗継ぎにまつわるあらゆる製品損傷を解消できることになります。

結果

2016年9月の取付け以来、DirectDriveダブルドラムソリューションはTC Brød社の期待以上に活躍しています。製品整列を確保するDDSの能力が、乗継ぎのなくなったことと相まって、製品損傷を解消しました。 TC Brød社のDDSソリューションは、以前のスパイラルよりも運転が高速で、より高荷重の搬送品に持ちこたえます。

グリースがドラムに流れ込んでもシステムは動作するので、ベルトの跳ね上がりは問題ではなくなりました。 TC Brød社は今では、週1回という一定で予定通りのスケジュールでプルーファーを洗浄しています。予定外ダウンタイムの発生がなくなったので、工場幹部は、そのエリアに割り当てるシフトあたりのスタッフ数を減らすことができるようになりました。工場の随所で行われた他の改良とともに、DirectDriveダブルドラムソリューションはTC Brød社の生産量を著しく増大させました。工場は現在、以前の10倍の製品を生産しています。