Siam Del Monte社

Siam Del Monte社、サーモドライブベルトシステムを導入して製品ロスを90%低減


傾斜コンベアとサージZコンベアを接続するコンベア上のサーモドライブ埋込みダイヤモンドトップベルトにトウモロコシの穀粒を供給

イントラロックスのサーモドライブソリューションを導入して以来、以前のベルトに比べ、製品ロス、メンテナンス、予期せぬ稼動停止時間といった課題が大幅に削減されるとともに、ベルトの寿命が大幅に伸びました

Phonlapat Kosalwat氏
Siam Del Monte社、ゼネラルマネージャー

お客様の目的

Siam Del Monte社のタイ工場は、キッコーマングループの傘下で、トウモロコシ製品を生産して日本に輸出しています。同工場には、一般的なポリ塩化ビニル(PVC)製テンショナーフラットベルトが装備されているコンベアが3つあり、製品をサージコンベアに搬送するために使用されています。このプロセス中、トウモロコシ穀粒の一部がベルトに付着し、リターン側走行路で逆流していました。その結果、20~30%の製品ロスが発生していました。

製品の剥離にスクレイパーを使用していたのですが、トウモロコシ穀粒が損傷し、歩留まりがさらに低下する要因になっていました。さらに悪いことに、PVC製ベルトは簡単に割れてほつれるため、製品に異物が混入するという問題も発生していました。

製品の歩留まりを向上し、予期せぬ稼動停止時間を削減し、異物の混入がないか確認するための停止をなくし、ベルトの寿命を大幅に伸ばし、同工場に収まる大きさのソリューションが必要とされていました。

イントラロックスによるソリューション

工場の担当者が変更を決めた際、各種のソリューション、特にイントラロックスのソリューションについて同社OEMに問い合わせました。Siam Del Monte社では、傾斜コンベアとサージコンベアを接続する新しいコンベアにサーモドライブ埋込みダイヤモンドトップベルトを設置していました。粘着製の製品や湿った製品を扱う用途において、このベルトの表面は優れた非付着性能を発揮し、取り残しが減り、歩留まりが向上します。

イントラロックスは、コンベアの設計と最適化についても同工場のOEMをサポートしました。ノッキング機構を追加することで、製品の剥離を改善し、製品ロスを削減するというものです。

結果

Siam Del Monte社は、3つのPVC製フラットベルトコンベアを、イントラロックスのサーモドライブ埋込みダイヤモンドトップベルトが装着されたZコンベア1つに入れ替えました。サーモドライブ技術は張力不要のシステムのため、湿った製品を扱うこの用途においてベルトの張力を監視する必要がありません。

新しいコンベアのおかげで、製品ロスは20~30%から、わずか2~3%に低下し、予期せぬ稼動停止時間がゼロになりました。2020年12月に設置して以来、サーモドライブベルトは順調に稼働しており、修理も交換も不要で、摩耗の兆候も見られません。