Roncadin社

Roncadin社、AIM技術とイントラロックス・スマートキャリーウェイで生産能力を50%向上


AIM XL振り分けで処理される2枚の冷凍ピザ

ISC CAMでアプリケーションパラメーターを調整およびアクセスする操作はシンプルで、制御エンジニアのサポートは不要でした。私は最初、バーチャルHMIの価値を過小評価していました。その診断機能により、ラインを停止することなく問題を確認できます。

Federico Filipuzzi氏
Roncadin社制御エンジニア

お客様の目的

Roncadin社は、高品質の冷凍ピザの大手メーカーです。同社製品の需要が伸びたことに伴い、イタリアのメドゥーノにある同社工場の各ラインにフローパックを増設することで生産能力を向上することにしました。2つのフローパック間で生産を振り分けるために、装置ソリューションが必要です。

しかし、ラインが停止した際にその根本原因を突き止めることに苦労していました。プログラマブルロジックコントローラー(PLC)が出力する診断情報には制限があったことがその原因です。その結果、高度な訓練を受けたメンテナンス担当者が手動でPLCにアクセスし、各問題をトラブルシューティングしていました。しかも、こうした担当者の数は十分ではありません。

信頼性に優れた機械に加え、診断情報をリアルタイムに出力し、装置の運転データを収集できるインテリジェントなソリューションが必要でした。稼働時間を伸ばし、製品ロスを減らすことが目的です。問題が発生したときに、その解決に役立つ情報があれば、工場担当者は常に製品需要に対応できます。

イントラロックスによるソリューション

Roncadin社は、イントラロックスのアクティブ・インティグレイティッド・モーション(AIM)XL振分けを導入しました。同社の10インチx 15インチ(260 mm x 380 mm)の長方形の冷凍ピザを優しく搬送するには、このソリューションが最適です。

自動化と診断に関するRoncadin社のニーズに対応するために、Intraloxスマートキャリーウェイ(ISC)キャリーウェイ自動化モジュール(CAM)をAIM装置に搭載しました。ラインで発生した問題の根本原因を短時間で特定して対応できるように、バーチャルヒューマン・マシン・インターフェース(vHMI)が採用されています。

PLCでは、特殊なソフトウェアツールと、プログラムを記述し、稼動停止時間中にパラメーターを調整するためのトレーニングが必要とされます。しかし、ISC CAMのvHMIはシンプルでWebベースなので、だれでも接続し、問題を解決できます。必要とされる、技術的な専門知識は最小限で済みます(高価なトレーニングは不要)。さらに、ISC CAM自動化キットが用意されており、筐体が小さいためキャビネットを用意する必要なく、ケーブルが色分けされているため配線が簡単で、設置して立ち上げるまでに時間がかからないといったメリットがあります。

結果

Roncadin社工場の元のラインは、丸いピザおよそ5,000枚/時の処理能力でした。イントラロックスのAIM XL振分けソリューションとISC CAMソリューションを導入して以降は、長方形のピザを1時間に7,500枚以上処理できるようになりました。

生産能力が50%向上し、メンテナンス回数が減り、予期せぬ稼動停止時間がなくなりました。問題が発生すると、新しく採用された作業員でも、ISC CAMを使用してトラブルシューティングできます。

イントラロックス・スマートキャリーウェイCAM

ISC CAMは、イントラロックスの機器部品とライセンス所有者向けの、専用の革新的キャリーウェイ自動化システムです。現場の運転データを収集し、診断情報を出力できます。