イントラロックスとConveyor & Automation Technologies社がHerr Foods社のビジネスを変革

導入事例

Herr Foods社

製品

ARB装置

産業

スナック食品, ケースパッケージ搬送

高度な包装・物流技術を搭載した自動コンベアシステムが、効率性に優れた工場でHerr Foods社のスナック菓子のパッケージの仕分けに対応。

お客様の目的

1946年創業、ペンシルベニア州ノッティンガムに本社を置くHerr Foods社は、家族で事業を営むアメリカを代表するスナック菓子メーカーの1つです。同社の製品はアメリカ国内の50州すべてに加え、40の国々で販売されています。

増加の一途をたどる製品の需要を受け、Herr Foods社は、老朽化が進むラインの最終工程とパレット積み付け作業をアップグレードすることを検討していました。同社がシステムに使用していたシュー仕分けとパレタイザー2台は25年以上経過しており、メンテナンスに膨大な作業が必要となっていました。毎年、修理や交換による稼動停止で1週間以上生産が停止し、10万ドルの損失となっていました。Herr Foods社は、現行の設置面積に収容可能なソリューションに加え、拡大する処理能力と空間ニーズに対するサポートも必要としていました。

Herr Foods社は、既存システムを導入したインテグレーターと問題の解決を図りたいと考えていましたが、インテグレーター側が提示したアップグレード案は同社の要件を満たす内容ではありませんでした。予算額を200万ドルオーバーし、同社の事業目標に十分に沿った提案ではありませんでした。これに代わるソリューションを模索した結果、Herr Foods社は、2003年にメリーランド州スパークスグレンコーに創業したシステムインテグレーター(システム開発や運用などを請け負う企業)、Conveyor & Automation Technologies社に相談を持ちかけました。

食品飲料業界向けカスタムコンベアと仕分けソリューションを専門とするConveyor & Automation社は、マテリアルハンドリング(マテハン)、ロボット工学、電気制御システム、包装設備を得意分野としています。お客様を第一とする同社のアプローチとお客様のニーズと目標の理解に対する真摯な姿勢、ビジネス哲学は、Herr Foods社がパートナー関係を結ぶうえで理想とするものでした。

Conveyor & Automation社からは、2種類のカスタマイズ案が提示されました。どちらも予算内で現行の設置面積に収容でき、拡大を続けるHerr Foods社の処理能力と空間ニーズにも対応していました。

イントラロックスによるソリューション

以前に行った仕分け技術の仕事で手応えを感じていたConveyor & Automation社は、本件を進める搬送パートナーにイントラロックスを選びました。Conveyor & Automation社には、業界を牽引するイントラロックスの技術やサービス、柔軟性が、Herr Foods社のニーズに応えるであろうという認識がありました。

3社の効果的なやり取りと連携で、業務に支障が出ないよう、今回のプロジェクトを2つのフェーズに分けて行うこととなりました。計画と実装が慎重に進められ、Conveyor & Automation社のシステムインテグレーターは、次の内容で新しいシステムを設計しました。

イントラロックスとConveyor & Automation社は、効率化を図るため、特別チームを結成しました。チームには、仕分け専門技術者や振分け技術者、パレタイザーの専門家らが加わりました。「私たちは仕分けでトップレベルのソリューションを実現し、設置面積をうまく使って生産能力を高めたいと考えていました」Conveyor & Automation社で営業・マーケティング部門の責任者を務めるGus Sarikas氏はそう話します。「イントラロックスの 2:2 セクション合流とDARB仕分けがこの2つの要素を実現するソリューションを提供してくれました。」

実績

新しいラインの最終工程とパレット積み付けシステムは、既存の設置面積に収容可能で操業に影響することなく、Herr Foods社のビジネスに明確な成果をもたらしました。

Herr Foods社の処理能力は毎分120カートン(cpm)から150 cpmと25%改善し、柔軟性が格段に向上して同シフト内で複数のSKUを処理できるようになりました。また、システムの収容能力が、12ラインから20ラインに拡大しました。こうした変化によって、同社は一定の生産レベルを維持し、将来的な拡張性の余地を残しながら、元の300SKUから600SKUまで対応できるようになりました。ラインレイアウトを最適化したことで緩衝ラインあたりの処理ケース数が1.5%増加しました。柔軟性が高まり、余剰が生まれたことで、ラインが停止しても生産能力を50%確保できるようになりました。

このような操業上の改善点のほか、Herr Foods社では大幅なコスト削減も実現しました。新しくなったパレタイザーの結束時の張力が向上し、力作業が少なくなり、供給コストが減少しました。こうした改善で、Herr Foods社は年間40万ドルのコストを削減することができました。

また、パレットのコーナーボードをなくし、さらに年間25万ドルのコストを削減できました。新しいパレット積み付けシステムは、パレット同士を直接重ねることができるため空間が最適化され、ラックが不要となったことで追加のコスト削減も実現しています。

安全性も向上しました。ラベル貼りやコーナーボードの取り付けといった手作業が不要となり、安全用のフェンスが設置されました。これらすべてが、従業員全員の安全な作業環境を確保しています。

Herr Foods社はConveyor & Automations社とイントラロックスとの協働に心から満足しています。同社の役員は、今後も両社とさらに関係性を強化していくことを強く望んでいます。

25%
処理能力が向上
100%
SKUが向上
0
予期せぬ稼動停止時間
15~30%
労働時間が削減
65万ドル以上
年間のパレット費用削減額
Herr Foods社のロゴ