世界的なEVメーカー

設計段階からのイントラロックスとの協業により、EVのバッテリーパックの損傷をなくし、メンテナンス時間を100時間以上削減


DARB直角乗継ぎS4500で搬送されるEVバッテリー

イントラロックスのDARB直角乗継ぎS4500を当社に導入して2年ほどになります。装置は安定して稼働しており、メンテナンスが必要になることもありませんでした。精巧な動作原理を備えており、私たちは高く評価しています。今後も、協業の機会があればと願っています。

組立設備マネージャー
世界的なEVメーカー

お客様の目的

ある世界的な電気自動車(EV)メーカーでは、新しい生産ラインに自動化を導入し、EVのシャーシにバッテリーパックを直接搬送することを希望していました。スペースの制約上、その生産ラインは2段式にする必要がありましたが、1個380 kgのバッテリーパックを2段目に送ることは、選択肢として考えられませんでした。お客様は、製品を損傷しないやさしい搬送を行いつつ、1時間あたり25パックの処理能力を維持できる、将来的にも万全のソリューションを必要としていました。

イントラロックスによるソリューション

イントラロックスが議題にあがる前に、このEVメーカーのOEMパートナーでは、直角乗継ぎで、2つの回転テーブルを経由して直線50 mの狭いフラットベルトに流れる搬送設計を計画していました。 お客様は、このソリューションではパックの取り扱いが不安定で、製品の蛇行や損傷、不十分な処理能力、メンテナンスと稼働停止時間の頻発につながる可能性があると懸念しました。過去にイントラロックスとの協業で成果を得ていたことから、そのOEMからソリューションを求め当社に相談をいただきました。

お客様の懸念と当社のシミュレーションに基づき、私たちは50 mの狭いフラットベルトの案は残しつつ、回転テーブルに変えて、デュアルスタック・アングルローラーベルト(DARB)直角乗継ぎS4500を2つ導入することを提案しました。1つにつき500 kgの耐荷重があるため、DARBコンベアでは380 kgのパックをパレットやトレイを使用せず容易に取り扱うことができ、製品の安全性の向上、およびメンテナンスと運用コストの低減が実現し、操作もシンプルになります。ソリューションがEVメーカーのニーズを確実に満たすよう、イントラロックスはOEMと連携して、最終的な導入前にラインのレイアウトの最適化や一連のオンサイトテストを実施しました。

結果

運転期間が2年を経過した今も、当社が設置したこの自動化システムは1度の故障もなく安定して稼働しています。操作はシンプルかつ容易で、DARB技術による穏やかで確実な搬送により、バッテリーパックの損傷は発生していません。さらに、バッテリーの蛇行もなくなり、メンテナンス時間も100時間以上削減されました。このEVメーカーは、イントラロックスとの今後の再協力を望んでいます。