Deco Industrie

ThermoDrive技術、Deco Industrie社で洗浄性を向上し、生産停止時間を低減


サーモドライブベルトと傾斜コンベアで搬送されるビスケットクッキー

以前からあるThermoDriveは、8年間で予定外ダウンタイムがゼロという大成功をもたらしてくれましたが、この新しいThermoDriveベルトはその目標を達成し、さらに記録を更新する勢いを見せています。

Claudio Saccomandi氏
Deco Industrie社メンテナンス主任

お客様の目的

イタリアの製造業者Deco Industrieは、ボンデーノとラヴェンナにある工場でパンとビスケットを生産しています。このような製品を製造する施設では、オーブン搬出エリアと包装エリアを結ぶ冷却ラインで問題が起こりがちです。Deco Industrie社の工場にある冷却ラインエレベーターもその例外ではありませんでした。

ボンデーノ工場では、二次冷却ラインに敷かれたモジュールプラスチックベルトで、ベルトヒンジに流れ込んだバターや脂肪を原因とする問題が発生していました。そして、工場の別の場所では、労働集約的な洗浄を行うためにスタッフが週1回ベルトをコンベアから外さなければなりませんでした。ラヴェンナ工場もフラットベルトで同様の問題を抱えていました。フラットベルトは洗浄が困難なだけでなく、ベルト張力に関連した課題をはらんでいたのです。ベルトは稼働可能な状態に保つために絶えず調整する必要があり、それが、エッジのほつれ、蛇行、そして(最終的に)ベルト破損につながっていました。ベルト破損は約3〜4か月ごとに起こり、そうなると、交換品がうまく取り付けられるまで生産を中断しなくてはなりませんでした。

イントラロックスの実施策

Deco Industrie社は、ボンデーノ工場冷却ラインの課題の解決策を模索しました。ベルトの寿命を延長し、生産停止時間および洗浄時間/労力を低減し、全体的なライン効率を改善し、スタッフをより裁量を生かせる任務にまわすことが両工場共通の目標でした。Deco Industrie社は、長年の信頼関係にあったことを理由に、イントラロックスに解決策を相談しました。イントラロックスの代表者は、ボンデーノ、ラヴェンナ両工場にIntralox ThermoDrive技術を推奨しました。

ThermoDriveは、平らでまったく開孔のない表面、均質な熱可塑性材質に、モジュールプラスチックベルトの確実駆動特性を組み合わせた技術です。特許取得のテンションレスベルトシステムを用いたこの技術は、スナック工場の衛生作業簡素化に役立ち、業務遂行を最適化します。ボンデーノとラヴェンナ*を含め、すでにいくつかの工場で全体的にThermoDriveベルトを導入していたDeco Industie社は、その技術の次のようなメリットを熟知していました。

  • 高信頼で予測どおりの稼働性能(予定外ダウンタイムがない)
  • 最高水準の食品安全リスク低減策
  • 外さずに簡単に持ち上げることができるので、衛生管理が効果的かつ効率的になり、短時間で生産に復帰
  • 稼働およびメンテナンスコストの大幅減少
  • 生産性と歩留まりの向上
  • ベルトの寿命延長
  • 現場での修理が容易

結果

2016年9月、ボンデーノ工場の冷却ラインにThermoDriveベルトのレトロフィットが行われました。それ以来、Deco Industrie社は、ベルトの寿命延長、メンテナンスにかかっていた時間とコストの低減、ベルトに関連した生産停止の解消を実現しました。洗浄プロセスが簡素化されたので、工場では洗浄にかかっていた時間と人手も大幅に減少しました。Deco Industrie社メンテナンス主任のClaudio Saccomandi氏は次のように述べています。

「ThermoDriveベルトは、洗浄をすばやく簡単にしてくれました。衛生対策が難しい製品なので、それが本当に大事なことなんです。以前からあるThermoDriveは、8年間で予定外ダウンタイムがゼロという大成功をもたらしてくれましたが、この新しいThermoDriveベルトはその目標を達成し、さらに記録を更新する勢いを見せています。」

*2008年にラヴェンナ工場に取り付けられたThermoDriveベルトは、8年間以上も交換せずにすみました。その期間中(年中無休24時間稼働のスケジュールで)工場ではベルト関連の予定外ダウンタイムがまったく発生しませんでした。