Procordia Food AB

Procordia Food AB社、ARBレイアウト最適化で充填機の効率を8%向上


フリクショントップベルトが装着された傾斜コンベアと直角に設置されたARB直角乗継ぎ

お客様の目的

スウェーデンのクムラにあるProcordia社の工場は、即配送用のフルーツおよびベリー製品をテトラブリックカートンで包装しています。フルーツジュース充填ラインの包装側の末端では、ケースパッカーから出てきたケースがエレベーターで引き上げられ、パレタイザーに搬入されていました。工場では生産目標が引き上げられましたが、エレベーターの能力の限界がスループット増強の妨げとなっていました。エレベーター近くで頻繁に渋滞が起こっていたため、1時間ごとにコンベアと充填装置のラインを停止しなくてはならず、それが、製品廃棄とカートンの誤充填につながっていたのです。また、一連の高架ローラーコンベア上では、ケースが積み重なることがよくあり、搬送中の衝突から損傷が発生していました。

イントラロックスの実施策

クムラ工場のレイアウトと使用可能スペースを最適化したのは、Intralox アクティベィテッドローラーベルト (ARB)技術でした。L型曲線コンベアに取って代わった直線のARB直角乗継ぎは、より小さいフロアスペースしか必要としないのに、ケース搬送能力を向上しました。その結果、エレベーターの代わりに上昇コンベアを置くことができるようになり、ボトルネック問題解消とスループット向上につながりました。連続的なケースのフローを確保できるようにもなりました。また、エレベーターの可動部品に由来するリスクがなくなり、作業者の健康と安全が改善されました。

高架経路の全長にわたって、標準のローラーコンベアの代わりに1000シリーズ・インサートローラーベルト装備のコンベアが取り付けられ、より優しいケース搬送が実現しました。ポップアップ乗継ぎ装置をARB直角乗継ぎに置き換えたことによって、工場は、厳格化した安全衛生基準に適合することができました。最適化された新レイアウトでは、ケースが正しい向きを維持したままパレタイザー搬入に到達するので、ケース回転装置が不要になりました。

結果

イントラロックスARB技術によって実現できた新しいレイアウトは、包装ラインの性能を最大限に引き出しました。そのレイアウトは、充填機効率の8%向上とライン製品廃棄の50%減少をクムラ工場にもたらし、その結果、1日あたりテトラブリック8500カートン分の増産が達成されました。