マルイ食品株式会社

マルイ食品、イントラロックスのモジュールプラスチックスパイラルベルトで歩留まりロスを90%削減


スパイラルフリーザーを出てシュートを下り、フライト付きベルトに載せられるミニオムレツ

イントラロックスは、古いスパイラル装置を最適化し、モジュールプラスチックスパイラルベルトを設置して、従来のワイヤメッシュベルトで発生していたあらゆる問題を解決しました。イントラロックスはその製品とサービスにより、当社のすべての生産目標を完全に満たすソリューションを実現してくれました。

Eiji Nohara氏
マルイ食品株式会社 加工食品事業部ジェネラルマネージャー

お客様の目的 

マルイ食品株式会社(※以下、マルイ食品)は、日本の大手鶏肉加工業者です。製品には、生の鶏肉や加工された鶏肉、揚げ物やオムレツなどの調理済み食品などがあります。松尾工場と高尾野工場では、冷凍製品の搬送にワイヤメッシュベルトを備えたフリクション駆動のスパイラルを使用していました。しかし、これらのシステムで多くの問題が生じるようになりました。 

金属製のワイヤメッシュベルトは高張力で重量があるため、ベルトの跳ねが時々発生していました。その結果、製品ロスが生じ、定期的なメンテナンスが必要になり、想定外の稼動停止時間が発生しました。金属ベルトは重量があるため、スパイラルフリーザーは多くのエネルギーを消費し、調節作業のコストと非効率性も高まる一方でした。さらに、一部の搬送品が金属ベルトに貼り付いたり、ワイヤメッシュで搬送品に跡が付いたりすることがあり、歩留まりロス、品質問題、廃棄製品が生じていました。そこでマルイ食品はイントラロックスに解決策を求めました。 

イントラロックスによるソリューション 

イントラロックスのスパイラル専門家がワイヤメッシュからモジュールプラスチックベルト(MPB)へのアップグレードを提案したとき、マルイ食品の担当者は難色を示しました。イントラロックスMPBはこれまでも別の用途で使用していましたが、生肉製品を搬送するスパイラルフリーザーでは使用経験がなかったからです。しかし、両社の長年にわたる関係と、イントラロックスの専門知識に対するマルイの信頼により、両社はスパイラルの1基に低張力MPBを後付けすることに同意しました。

イントラロックスのテクニカルチームは、マルイ食品と同社のOEMパートナーと緊密に連携して、事前最適化のためのシステム点検、出張設置サポート、設置後の頻繁な装置状態チェックを実施し、スムーズな運用を実現しました。後付けされたスパイラルは極めて優れた性能を発揮したため、マルイ食品はさらに3基のスパイラルシステムで、金属製のワイヤメッシュベルトをイントラロックスMPBにアップグレードしました。 

結果 

フリクション駆動のスパイラルフリーザーからイントラロックスMPBにアップグレードしたことで、従来のワイヤメッシュベルトに起因する課題はほぼ解消されました。製品にメッシュの跡が付いたり、搬送品がベルトに貼り付いたりする問題はなくなり、歩留まりロスは90%削減されました。マルイ食品の工場では、アップグレードした4基のスパイラルでベルトに起因する計画外の稼動停止時間が発生しなくなりました。最適化されたスパイラルシステムでは、従来のワイヤメッシュベルトでは不可能だった、パン粉をまぶした製品や揚げ物製品を搬送できるようになりました。イントラロックスの低張力スパイラルベルトは重量がはるかに軽いため、最適化されたフリーザーによりエネルギー消費量が低減され、高い生産容量でシステムを運用できるようになりました。 

イントラロックスのモジュールプラスチックスパイラルベルトを実際に体験したマルイ食品は、イントラロックスMPBを装備した新型のフリクション駆動スパイラルシステムを購入しました。その後も、同社は2基の新しいダイレクトドライブシステムに投資し、イントラロックスの特許取得済み低張力スパイラルコンベアソリューションを導入しています。