お客様の工場における節水の可能性を特定する5つの方法

これを知らなければ、水、時間、コストを無駄使いすることになります

  • 洞察
  • February 16, 2024
黄色の保護具(フード、フェイスマスク、手袋等)で全身を包み、サーモドライブコンベアベルトとコンベアの裏面にホースで水を噴霧している男性

お客様の工場における非常に重要な持続可能性の取り組みであれ、最優先事項にはまだなっていない問題であれ、水の効率的な利用は、食品メーカーに非常に大きなメリットがもたらされます。

コスト削減の点からすれば、水はそれほどのコストではないと思われるかもしれません。しかし、水を温めるために必要な電力、処理に必要な化学薬品、廃棄物処理の費用のことを考えると、水は、工場において浪費される高価な資源と言えるのでないでしょうか。

もちろん、それ以外にも節水にはメリットが数多くあります。工場における環境への影響の低減、水を抽出、処理、分配するために必要な電力の節約、会社の社会的責任の実証なども、水を効率的に利用する理由として挙げられます。

加工業者が水の使用量を削減するために何ができるかを理解するため、イントラロックスのKevin Guernseyと、Commercial Food SanitationのRoger Schefflerに話を聞きました。彼らは何百もの食品加工工場を訪れ、運用効率向上についてお客様に助言してきました。本記事では、湿式洗浄環境において洗浄に使用される水の削減方法について解説します。

ここでは、お客様の工場に関して節水の機会を見出すのに役立つ、5つの質問をご紹介します。

その1:お使いのコンベアの衛生設計は十分でしょうか?

コンベアの洗浄は、ベルト以外も関係します。たとえば、密閉された箇所がなく、ベルトリフターを備えたコンベアは、洗浄が簡単で時間がかからないため、節水になります。

イントラロックスのFoodSafeモジュールプラスチック製品担当グローバルR&Dディレクター、Kevin Guernseyは次のように話します。「コンベアの設計が不適切なら、一般的に、システムを洗浄するためだけに作業員がベルトを外します。ベルトを浸すために、巨大な容器に大量の水をためているのを見たことがあります。しかしコンベアにアクセスしやすければ、ラインのベルトとシステムを効率的に洗浄できるのです」

お客様の工場でこのような工程を繰り返し行っているなら、衛生的な設計のコンベアへのアップグレードをご検討ください。

その2:お客様のコンベアに設置されているベルトは適切でしょうか?

イントラロックス傘下のCommercial Food Sanitation(CFS)の技術者と、イントラロックスのアカウントマネージャーは、アイルランドのある食肉加工業者にサーモドライブベルトを紹介しました。このベルトは均質な熱可塑性材質なので、より衛生的な設計のうえ、ヒンジがなく、洗浄が容易です。サーモドライブ技術がこの用途に最適で、洗浄時の時間と水の節約になることが分かったため、この食肉加工業者は新しいベルトを設置しました。

「コンベアすべてを洗浄する時間を半分にすることができましたという連絡を受けています」と、CFSの食品安全専門家、Roger Schefflerは説明します。

牛肉加工工場で数時間稼働したあと、ほかのベルト材質には油脂の蓄積が見られましたが、ベルトの最後の区画のイントラロックスPKには、蓄積はほとんどみられませんでした。

Guernseyは、イントラロックスがリリースした新しいベルト材質、PK(ポリケトン)に対して行った初期試験を振り返りました。アセタールとその他モジュールプラスチックベルト(MPB)材質は、搬送品の蓄積が著しいのに対し、PKには粘着製のある調味料や油脂に対する耐性がありました。「剥離性に優れたベルトと材質は、洗浄に必要な水が少なくて済みます。衛生担当者は大助かりです」とGuernseyは話します。

その3:お客様の衛生担当チームは効率的に作業していますか?

評価のためにSchefflerが工場を訪問する際、着目する多くのことの1つ は、「人」です。どのように組織されているのか、分散しているのか、食品が流れる方向で作業しているのか、どのような道具を使っているのかといったことを観察します。

「機械的に動作する高圧のウォータージェットはよく使用されており、容易に噴射できますが、他のラインに飛び散るため、作業員がうまく編成されていないと、洗浄したばかりのコンベアが汚れてしまいます」とSchefflerは言います。結果的に再洗浄が必要になり、必要のない水の使用が増えることになります。

ベルトと材質が適切なら、製造中に蓄積が抑えられ、製品の剥離が向上し、清潔さが保たれます。これにより衛生担当者は、時間と水を節約できま す。

Kevin Guernsey
Kevin Guernsey
イントラロックス、FoodSafeモジュールプラスチック製品担当グローバルR&Dディレクター

その4:固定スプレーバーシステムの監視、メンテナンス、管理は適切ですか?

「この1~2年にCIPについて受けた質問の数は、過去10年を上回ります」とGuernseyは言います。この関心の高まりは多くの場合、人材不足で、洗浄工程の自動化を推進するという目的に関係しています。

ただし、固定スプレーバーシステム(組み込み洗浄(CIP)システムともいいます)の誤用は、食品メーカーの工場において水が無駄に使われることが多い領域のひとつです。

こうしたシステムを適切に使用すれば、稼働中にベルトを洗浄して製品の付着を取り除くことができます。衛生処理作業員はその分、別の洗浄作業をすることができます。ところが、作業員が必要以上に長時間電源を入れたままにし、かなりの量の水を無駄にしているケースがみられます。

Guernseyは次のように言います。「こうしたシステムを自動的に管理するのがベストです。たとえば、タイマーを取り付ければ、それほど厳重に監視する必要はありません」

イントラロックスチームのヒント:衛生処理作業員に、乾式清掃および湿式洗浄の7つの手順に従うことを推奨し、整然とした手順で取り組んでもらってください。

スパイラルコンベアでCIPシステムを使用しているお客様には、システムが適切に動作していると思い込まないよう、Schefflerは促しています。「私の経験から、スパイラルにおける自動化のレベルが高いほど、CIPシステムだけに依存するというリスクが高くなります。そうなると、水が無駄に使われる可能性が非常に大きくなります」

Schefflerは以前、ポーランドのあるお客様が、スパイラルのCIPシステムの電源を入れたあと、別の場所に移動したのを目撃しました。適切に作動しているのか疑わしく思い調べたところ、問題がいくつかあることが分かりました。CIPシステムが正しい位置に設定されていないだけでなく、ノズルがほぼ塞がれていたために泡洗浄剤が出ていなかったのです。その結果、スパイラルのベルトは、洗浄されることなく、その一部が濡れるだけでした。

Scheffler次のように言います。「OEMによる設置に頼り過ぎているとこういうことが起こります。OEMは自社のマシンのことは非常に詳しいですが、洗浄系のことに詳しいとは限りません」

その5:洗浄に使用している方法は整然とした手順ですか?

トルコのある鶏肉加工業者は、デッキが3つのコンベアを適切に洗浄する方法についてSchefflerの助言に従ったことで、洗浄にかかる時間と水の使用量が大幅に削減されたと語っています。その方法とは、衛生処理の7つの手順に従うというものです。

Schefflerは次のように言います。「洗浄工程を適切な順番で行っていない人が、まだ多くいます。ガイドライン(適切に異物を取り除くには上から下へと作業する、必要に応じて検査するなど)に従って洗浄すれば、工場において洗浄にかかる時間と水の量を削減する可能性がかなり高くなります」


眼鏡やヘアネットなどの保護具を着用し、サーモドライブコンベアベルトの裏面をフラッシュライトで点検している女性作業員

リソースハブ衛生処理の7つの手順

乾式清掃および湿式洗浄に関するイントラロックスの推奨事項を担当者に理解してもらえるように、このチラシをダウンロードして印刷し、工場に掲示してご利用ください。

モジュールプラスチックベルト(PDF、2ページ)

サーモドライブ技術(PDF、2ページ)


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