パッケージ搬送システムデザインの決定

柔軟性、それとも、直接性?3部シリーズの第3部

自分たちの工場にはどんなパッケージ搬送システムデザインが適しているかを明確にするのは、かなり大がかりな作業です。私たちは、ラインレイアウト選択とラインデザイン評価の際、どんな疑問を投げかけるべきか、どんなツールを使うべきかも確認しました。残された問題は1つ、どんなときに柔軟なパッケージ搬送システムを使い、どんなときに直接的なパッケージ搬送システムを使うかということです。

本記事は、連載中の『柔軟性、それとも、直接性?』シリーズの一部です。記事内容:

自発的に動くことと、この問題を解くための重要指標は何かをわかっていることが、自社のニーズを満たし、対費用効果と生産性を得ていく上で非常に大切です。ですから、以上の点を念頭に本ホワイトペーパーシリーズを締めくくることにしました。

『第3部:パッケージ搬送システムデザインの決定』について、イントラロックスのレイアウト開発マネージャー、Brian Antkowiakから話を聞きました。

Brianはホワイトペーパーで重要指標を的確に指摘し、「生産者にできる最も重要な選択は、レイアウト策定と最適化の経験豊富なパートナーを選ぶことです。」と結論づけています。今回の対談では、どんなサインからシステムの適不適を知ることができるか、経験豊富な最適化パートナーとはどういうもので、どうやって見つけたらよいか、そして、システムの分析と実施の両面においてなぜ時間が重要なのか、という点にテーマを絞りました。

柔軟性、それとも、直接性?3部シリーズの第3部 提供元:イントラロックス

パッケージ搬送システムデザインに関する重要指標の完全ガイドとして、当社の無料レポート『柔軟性、それとも、直接性?パッケージ搬送システムデザインの決定』をご活用ください。

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現行のシステムが最適なものであるか判断するために、お客様はどんなサインに気をつければよいか?

Brian Antkowiak: お客様が簡単に見つけられる主なサインは3つあります。

まず最初のサインは、パレタイザーの稼働率が低く、パレタイザーのアイドルタイムが長く、その一方で包装ライン抑制時間があると気付くことです。 これは、そのシステムのデザインが不適切であることを示す重大なサインです。根本的に、下流に能力の空きがあるにもかかわらず、その包装ラインがストップすることを暗示しているからです。

2つ目のサインは、包装ラインで頻繁な短時間抑制または抑制期間があると気付くことです。 これは、そのシステムのアキュムレーション量が不十分であることを示しています。

そして最後のサインですが、メンテナンス作業指示の記録を調べてみて、突発停止の発生が非常に多いことに気づけば、おそらくコンベアおよびパレタイザーシステムに余計な労働時間が費やされているはずです。

これらのサインは、システムの非効率性を直接示すもので、現行のシステムが目標達成に必要とされるレベルまで最適化されていない可能性を示唆しています。

お客様がそのようなサインに気付いて目標を達成していけるように、有能で経験豊富な最適化パートナーはどのように支援するか?

Brian Antkowiak: 成功実績のあるデザイン原理を用い、最高の技術を活用して顧客のニーズに応じるのが、真に有能で経験豊富な最適化パートナーです。 顧客が抱えている問題に、エンジニアリング思考で取り組むのと営業思考で取り組むのとでは大きな違いがあります。顧客へ見積もりを出す前でさえ、しっかりと踏むべき最適化の手順があります。

イントラロックスは、お客様から受け取ったレイアウトを用意されたまま受け入れ、そこに当社のベルトと製品をはめこんでコストを見積もるようなことはしません。当社は、特定の細部に注目し、お客様にできる限りよい結果をもたらすことができるようレイアウトを最適化します。そして、次のように自問します。「機能面と製品フローの観点から見て、装置間の距離はこれでよいか?お客様のコンベアスタイルとセクション長は搬送する製品に適しているか?お客様のアキュムレーション量は十分か?お客様の目標を達成するのにもっと効果的な方法はないか?」 当社はお客様に求められるパートナーであるために、客観的視点、異なるエンジニアリング計算システム、製品試験記録を活用し、エンジニアリング思考をもって問題に取り組んでいます。

システムの分析に適切な時間をかけることが大切なのはなぜか?システム自動化を急ぎすぎると、どんなリスクがあるか?

Brian Antkowiak: 目標は概して、費用を抑え、売上を長期的に伸ばすことです。調査研究を行えば、収益向上の可能性は高まります。特定の決まりきったやり方にはまってシステムを管理しているチームを、私たちはよく見てきました。「ずっとこうやってきた」という理由でそのやり方を正当化し、続けていくのは楽かもしれません。 でも残念なことに、それが最も対費用効果に優れたやり方だとは限らないのです。 時間をかけてご自身のシステムを調査してみてください。最適化パートナーが提供する最新技術について研究してみてください。そうすれば、より優れた判断力でソリューションを予測でき、ソリューションコストを節約でき、収益向上につなげることができるでしょう。

システムの自動化に関して言えば、適切な時間をかけることも同様に重要です。自動化は、区分化、段階化の手法をとることによって最も効果的に行うことができます。段階的に自動化すれば、その技術について理解し、不具合が生じた場合のサポート方法を知る余裕が生まれます。 自動化計画における次のステップを実行に移す前に、段階的な自動化によって無理なく目標を達成していると感じることが非常に大切です。

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Brian Antkowiak

Brian Antkowiakは、Intraloxのラインレイアウト開発マネージャーであり、当社ホワイトペーパーシリーズ「柔軟性、それとも、直接性?」の著者です。彼はお客様の固有のニーズと、Intraloxおよび市場で利用可能なテクノロジーに基づいて、適切なラインレイアウト設計を選択するためのガイドを提供します。


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