アキュムレーション: ライン効率と生産量の最大化

アキュムレーションを理解してライン効率と生産量を最大化

Roller Topコンベアベルトを備えたアキュームコンベア上の冷凍野菜の袋

アキュムレーションとは何であるかはご存じでしょうが、包装ラインの効率と生産量を増加させて、収益を拡大できることはご存じでしたか?

最も簡単に特定できる包装ラインの側面の1つなのですが、アキュムレーションを完全に理解するのは困難です。アキュムレーションとは何なのか、そして包装ラインのパフォーマンス向上のためにそれをどう計算すべきかについて理解を深めるために、イントラロックスのレイアウト開発マネージャーのBrian Antkowiakに話を聞きました。

新たな製品サイズと生産率(一定時間当たりの生産数)が導入されると、時間の経過とともにコンベアシステム上のアキュムレーションが不適切となる場合があります。イントラロックスは、現在の状態または将来予想される状態がどのようなものかがわかれば、あるラインに最適なアキュムレーションの量と位置を分析により決定できます。

Brian Antkowiak
Brian Antkowiak
イントラロックスのレイアウト開発マネージャー

知っておくべきこと

アキュムレーションは複雑であり、稼働時間の改善を試みる際の重要性を増しています。稼働時間を増加させる前に、アキュムレーション分析に影響を与えるポイントを知ることが必要です。その後に、必要なアキュムレーションの計算ができるようになります。Antkowiakは、アキュムレーションを通じて生産ラインのパフォーマンスを向上させようというときに、エンドユーザーが知っておくべき内容を共有してくれました。

  • 包装装置ラインの各主要動作
  • 無抑制・完全供給時の最大生産率
  • 機械の故障などの生産停止事象の間隔
  • 修理時間
  • コンベア速度

これらの内容が把握できたら、機械間でどれだけのアキュムレーションが必要か計算できるようになり、先を見越してパフォーマンスを改善できるようになるとAntkowiakは説明します。

イントラロックスチームのひとことアドバイス: 包装ラインに最も重要な機械を特定し、ある一定時間上流側の機械が停止した場合であっても製品と材料の十分な供給が保たれるように、停止する前のアキュムレーション量と上流側機械の超過処理速度が十分であることを確認します。

同様に、ある一定時間下流側の機械が停止した場合に処理済み製品の滞積が可能であるように、その重要な機械以降のアキュムレーション量と下流側機械の超過処理速度が十分であることを確認します。

アキュムレーションの必要量の計算

上記リストアップした情報を定義することは容易ではありませんが、不可能ではありません。たとえば次のようなことも選択肢になります。

  • 装置パフォーマンスレポートの参照
  • OEMと協力して、期待されるパフォーマンス指標と、一般的なタスクを完了するまでの時間とを導出
  • 外部エンジニアリング会社にライン監査を委託
  • 生産ラインの観察、個別のデータポイントの測定テスト

アキュムレーションの必要量を自分で計算することにチャレンジする場合には、お使いの包装装置と搬送を理解する必要があります。

「使用しているアキュムレーションのスタイルと、どの程度まで密に投入できるかを把握しておく必要があります」とAntkowiakは語ります。以下の内容を自問してみることを勧めています。

  • ゾーニングされたベルトアンダーローラーゼロバックプレッシャースタイルのアキュムレーションを使用しているか、そしてそのアキュムレーションによって100%の密度(搬送品間のギャップがゼロ)を得ることが可能となるか?
  • あるいは、MDR(モーター駆動ローラー)スタイルのアキュムレーションを使用しているか、その場合は搬送品が1つだけ蓄積されるセクション長が定義されているか?
  • あるいは、低バックプレッシャーアキュムレーションを使用しているか、そして過度のバックプレッシャーを回避するためにはどのような非アキュムレーションセクションの切れ目が必要となるか?

アキュムレーションのスタイルと上記の要素は、包装ラインにおける必要量を計算する基礎となります。それが決定したら、計算における次の重点領域である、ラインが定常状態にあるときのコンベア速度と搬送品間のギャップに進むことができます。コンベア速度と上流側機械の生産率(一定時間当たりの生産数)の関係によって、搬送品間のギャップの大きさが決まります。最終的には、搬送品間のギャップをすべて埋めることが、アキュムレーション可能なスペースの大きさとなります。

リーフレットサムネイルとテキスト:「アキュムレーションとラインレイアウトの重要な計算式」

アキュムレーションとラインレイアウトの重要な計算式

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「すべてを満足する答え」はないことを忘れないでください

希望する目標と結果を達成するために、さまざまな長さと位置でのアキュムレーションが可能です。必要とする生産量アウトプット、廃棄率目標、効率目標を、アキュムレーションの必要量において最も重視すれば、包装ラインに対して適切なアキュムレーションの必要量を見つけることができるでしょう。

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Brian Antkowiak

Brian Antkowiakは、Intraloxのラインレイアウト開発マネージャーであり、当社ホワイトペーパーシリーズ「柔軟性、それとも、直接性?」の著者です。彼はお客様の固有のニーズと、Intraloxおよび市場で利用可能なテクノロジーに基づいて、適切なラインレイアウト設計を選択するためのガイドを提供します。


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